ブリッジに不安を感じる方におすすめなのが、ルートとコストを可視化できるDAppsです。利用することで、ブリッジに必要なコストや最適なルートを確認することができます。
ブリッジの実行前に事前にリスク管理ができ、より計画的にブリッジを行いましょう。
ブリッジ(Bridge)とは?
DeFiのブリッジ(Bridge)は、異なるブロックチェーン上のトークンを相互に交換するための方法です。つまり、例えばEthereum上のトークンを、PolygonやBinance Smart Chain上のトークンに変換したい場合に利用されます。
ブリッジは、一般的に中央集権的な取引所とは異なり、オープンソースのプロトコルとして開発されています。これにより、ユーザーは自分のウォレットからトークンをブリッジに送信し、別のブロックチェーン上のウォレットにトークンを受け取ることができます。
ブリッジのリスクは?
ブリッジを利用する前には、信頼できるプロバイダーを選択し、トークンの移動に関する十分な調査を行うことが重要です。
細部リスクを見ていきましょう。
スマートコントラクトのセキュリティリスク
ブリッジは、スマートコントラクトを利用してトークンを移動させるため、スマートコントラクトに脆弱性がある場合、ユーザーのトークンが盗まれる可能性があります。
実績のない振興DEXなどを使う際は注意しましょう。
マーケットリスク
ブリッジには、異なるブロックチェーン上のトークンを交換するため、トークン価格の変動による損失のリスクがあります。
ブリッジには時間がかかります。選択するチェーンやネットワークの混雑度によっては数時間かかる場合もあります。その間にトークン価格が変動して損失を被ることもないように、ステーブルコインなどを選択するのも対処の1つです。
操作ミスや不手際によるリスク
ブリッジは、オープンソースのプロトコルであるため、ユーザーが誤った操作を行った場合、トークンを紛失する可能性があります。
DeFi全般にいえるリスクです。
ブロックチェーン間の相互運用性の問題
ブリッジが異なるブロックチェーンをつなぐため、相互運用性の問題が発生する場合があります。たとえば、あるブロックチェーンのトークンが別のブロックチェーン上でサポートされていない場合、トークンをブリッジできない可能性があります。
例えば、BNBをイーサリアムネットワークにブリッジさせることはできません。気を付けましょう。
ブリッジのコストは?
大きくネットワーク手数料とDEXなどが設定する手数料があります。
ネットワーク手数料はガス代と呼ばれるもので変動します。DEXなどが設定する手数料は固定されていますので、使用前にご確認下さい。
ブリッジのメリット
CEX不安によってDEXを利用したブリッジは注目されています。メリットも明らかです。
暗号資産の移動が楽
ブリッジを利用することで、異なるブロックチェーン上の暗号資産を簡単に移動させることができます。これにより、取引所やウォレットを介することなく、より迅速で効率的なトークンの移動が可能になります。
異なるチェーンが使用できる
ブリッジは、異なるブロックチェーン間のトークンの相互運用性を高めることができます。たとえば、ブリッジを利用することで、Ethereum上のトークンをBSC上で使用することができます。これにより、トークンの使用範囲を広げることができます。
アービトレージ
ブリッジを利用することで、異なるブロックチェーン上のトークンの価格差によって利益を得ることができます。
たとえば、Ethereum上のトークンがPolygon上のトークンよりも高く評価されている場合、ユーザーはEthereum上のトークンをPolygonに移動し、Polygon上でトークンを売却することで、利益を得ることができます。
ブリッジのデメリット
ブリッジは簡単に行えますが、デメリットもあります。
詳しく見ていきましょう。
管理リスクの増加
ブリッジを利用することで、複数のブロックチェーンネットワークを使用することになります。2〜3このチェーンであれば掌握は簡単です。しかし、10個以上のチェーンを使用するとなると、暗号資産のポートフォリオが不明確になる場合があります。
手数料の増加
ブリッジを利用することで、複数のネットワーク間での移動に伴い、手数料がかかることがあります。これにより、取引コストが増加することがあります。
特に、異なる通貨へブリッジする場合はコストはかさみます。
取引の遅延
ブリッジを利用することで、ネットワーク間での移動に時間がかかることがあります。そのため、取引が遅延することがあります。
イーサリアムを通るブリッジは時間がかかります。数時間かかることもあるので、不安は増大します。
ソリューション
「ブリッジのコストやルートをあらかじめ見積もってくれるDAppsがあればいいのに」と思いませんか?
あります。それがOpenOceanです。
OpenOceanとは?
公式サイト | https://app.openocean.finance/ |
FT/NFT | $OOE |
チェーン | マルチチェーン |
運営 | DAO |
OpenOceanは、DEX(分散型取引所)アグリゲーターであり、主要なブロックチェーン全体の深い流動性を提供するための価格引用、転送などの機能を備えたAPIを提供しています。OpenOceanは、分散型および中央集権型取引所から流動性を集約し、ユーザーにシームレスなトレードインターフェースを提供することを目的としています。
OpenOceanの始め方は?
すぐに暗号資産ブリッジをするという方は飛ばしてお進み下さい。
暗号資産取引所開設
OpenOceanで取引する前に、まず暗号資産を取引するための取引所を開設する必要があります。国内取引所には、GMOコイン、海外ではMEXCやGate.ioなどがあります。
メタマスクインストール
OpenOceanを利用するためには、Web3ウォレットの1つであるMetaMaskをインストールする必要があります。MetaMaskは、Ethereumベースのトークンを保持し、Web3対応のDAppにアクセスするためのインターネットツールです。
ネットワークを追加してイーサリアムネットワーク以外でも使えます。
メタマスク入金
MetaMaskにログインし、イーサリアム(ETH)を入金する必要があります。ETHは、OpenOceanでトランザクション手数料やブリッジに必要なコストを支払うために必要です。
※各チェーンごと、ネットワークトークンを入金します。
OpenOcean接続
MetaMaskにETHが入金されたら、OpenOceanのWebサイトにアクセスして、MetaMaskとOpenOceanを接続する必要があります。MetaMaskを使用してOpenOceanにログインし、ブリッジするトークンの種類と量を選択して、ブリッジを実行することができます。
OpenOceanでのブリッジの方法は?
OpenOceanでのブリッジの方法です。OpenOceanは、異なる取引所の流動性を集約し、ブリッジを簡単かつ迅速に実行できるようにするブリッジ機能を提供します。
まずは、トレードからクロスチェーンを選択して下さい。
チェーン設定
OpenOceanのWebサイトにアクセスし、ブリッジを行いたいチェーンを選択します。例えば、EthereumからBSCにブリッジする場合、ブリッジ元をETH、ブリッジ先をBSCに設定します。
FT銘柄設定
ブリッジするトークンの種類を選択します。Ethereum上でブリッジする場合、Ethereum上のトークンを選択します。また、Polygon上でブリッジする場合、Polygon上のトークンを選択します。
FTの選択は完全に自由ではありません。特にこだわりがなければUSDとリンクしたステーブルコインを用いましょう。
枚数の設定
ブリッジするトークンの枚数を入力します。ブリッジ前と後では若干異なる枚数が表示されます。コストを抜いた金額になります。
ブリッジルート/コスト確認
OpenOceanは、異なる取引所の価格差を考慮し、最適なルートを自動的に選択する機能を備えています。また、ブリッジに必要な手数料や価格スプレッドを事前に確認することもできます。
ブリッジ
最後に、ユーザーはトランザクションに署名し、ブリッジを実行することができます。トランザクションがブロックチェーン上に確認されると、ブリッジされたトークンが指定したウォレットに転送されます。
まとめ
OpenOceanを使えば、ブリッジの実行前にリスク管理ができ、より安全にブリッジを行うことができます。ブリッジに不安を感じる方には、ルートとコストを可視化できるOpenOceanをおすすめします。
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