P2E、ゲームで遊んで稼ぐという仕組みが流行り出しています。日本人にとってアクシーが一番有名でしょうか。サンドボックスやGalaもお金持ちにとっては良い小遣い稼ぎとなっています。
一方でなぜお金が稼げるのか?という仕組みをよく知らない人が多いです。知らなくても稼げれば良いという方が大半だと思います。しかし、P2Eの仕組みを理解する上で「引き時」を想定することもできますし、入り時、ゲーム参加を決定する指針を持つ事にもなります。
NFTゲーム、ブロックチェーンゲームとは?
NFTゲーム、ブロックチェーンゲームというワードが流行ってきています。昨今の暗号資産ブームからNFTへの関心がいくのは当然の流れです。
NFTゲームとブロックチェーンゲームはほぼ同じ意味です。ブロックチェーンスキームを使わないNFTゲームはないからです。他にもクリプトゲームなどと呼ぶ場合があります。
要するに暗号資産で購入したキャラクターをゲームデベロッパーから購入して、それらでプレイすることをNFTゲーム、ブロックチェーンゲームといいます。
NFT
Non-fungible tokenの略で、ブロックチェーン技術で保証された唯一無二のデータとなります。データの形として画像や文章、音楽、映像などがあります。ゲームにおいてはキャラクターやアイテムがNFTにあたります。
ブロックチェーン
ブロックチェーンは他者によって変更、改変することが非常に難しいデータ蓄積技術です。暗号資産を形成していくためのコアです。
クリプト
暗号資産を指します。日本では仮想通貨という言葉を当てはめていましたが、安定性・価値の保存、流通という側面が貧弱だということで通貨と呼ばなくなってきました。当然の流れです。一方で、それらクリプトの脆弱な側面をカバーするステーブルコインや国家主導のCBDCなどの登場があります。また通貨としての照合を得るかもしれません。
どんなP2Eゲームが流行っている?
2022年2月の段階ですとボンクリプト、Galaの2つです。たった2つ?…NFTゲームは数多あります。しかし、稼げるP2Eという意味でこの2つだけということです。テレグラム、ディスコ、Twitterあたりではまだゾディアクス、クリプトシティー系のコメント数はあります。しかし、稼げません。赤ちゃんゲームやイカゲームもしかりです。改悪が続いております。
ボンクリプト(ボンバーマンみたいなもの)
BombCryptoはよく続いているゲームです。ゲーム内トークンであるBCOINもかなり下がりましたがよく耐えています。ゴミにはなっていません。ゲームが続いて稼げる理由として挙げられるのがDEXなど外部への流動性委託です。パンケーキでもBCOINはファーミングできます。また、ゲーム自体の面白さもあり、新規プレイヤーが課金し続けてくれます。この2つがなんとかゲームを続けていける理由です。
- 流動性、ホルダーへの配慮
- ゲーム自体の面白さ
Gala
Galaというゲームではなく、Galaというデベロッパーと捉えて下さい。いくつもラインナップがあります。有名なのがタウンスターではないでしょうか。レガシーといったシュミレーション系に強いゲームデベロッパーです。このゲームが続いている理由はしっかりと作られているということ、高いNFTがあります。基本的に魔界はポンジスキームのシステムです。ガラはとんでもない高額なNFTをどんどん売りつけてきます。先行者は安心して稼いで行けます。逆にお金の無い人が参入してもROIは最悪です。ペイバックタイムは数年先ということにもなりかねません。
- ゲーム自体が面白い
- 新規、金持ちに超高額NFTをバンバン購入させ既得権益者にバンバン配る
P2Eゲームが廃れる主な理由
P2Eゲームは廃りが早いです。理由はトケ(溶け)ノミクスにあります。P2Eとは基本的にゲーム内トークンを稼ぎ、それをDEXなどでスワップしてステーブルコインに変えていく作業です。つまり、一定の売り圧が加算され続けていくシステムなのです。また、鯨の存在も大きいと言われています。鯨は強大な資金で高レアNFTをゲット、稼ぎまくります。その後トークントレンドを見て利確に入ります。誰も抗えません。最後に、ゲーム自体の魅力です。正直、NFTゲームは面白くないです。適当なグラフィクス、アクション、チープなストーリー性…それがNFTゲームっぽいといえばポイですが。
トケノミクス
買われたゲーム内トークンの利益がどのように使われているかを示します。※一応公表はしていますが、それを担保してくれるところはありません。
多くがP2Eに費やされていればいいのですが、運営がゴッソリ持っていく可能性もあります。ボンクリですら25%です。P2Eは20%程度…ステーキング報酬などにも割いてはいますが、結局は運営が短期集中で設けれる仕組みとなっています。運営にとってゲームが続けば続くほど良いとは思いますが、原資回収など秒でできますので、その後はどうなるでしょうか。多くの運営がトークン価格の向上、安定化に失敗しています。
鯨の存在
トークンプレセール、NFTエアドロなどは限定的なので利確勢が最初の売り圧を生じさせるでしょう。その後が問題です。資金力を持つ鯨が高レアNFTを手に入れまくり超スピードでトークンを回収し始めます。その後、トークントレンド、もしくは他の鯨の利確を合図に一斉に、全縦深同時打撃的にトークンを売り始めます。誰も抗えません。
ゲームが面白くない
P2Eゲームは基本的に面白くありません。プレイヤー側もそれは重々承知です。面白さより稼げるかが重要なのです。ボンクリのアドベンチャーは少し面白いですが、よく考えるとボンバーマンのパクリですから面白くないわけがないんですね。
つまらない、面白くないゲームは続いて行きません。新規参入者、初心者と呼ばれる方が来ないからです。NFTゲームはポンジです。新規が入ってこなければ廃れていきます。
P2Eの仕組み
P2Eの収入源はトークン購入、NFT購入、プレイヤーの課金です。また、その仕組みはポンジスキームです。課金経済以上の経済はありません。また、先行者、もしくは高レアNFT所有者に利益が行くシステムになっています。高レアNFTがあれば後発でも稼げないというわけではありませんが、先行者と比べるとペイバックが非常に遅くなります。先行者はそもそも安く参入しているのです。そして、日チャートで盛り返したゲームトークンを私は知りません。BCOINは確かに2022年に入り盛り返しましたが、その後はどうでしょうか。
ゲームの収入源
トークン購入、NFT購入、プレイヤーの課金となります。ポンジですので、トークンの全体量より経済が大きくなることはありません。運営側がさらに儲けようとゲーム内トークン種類をさらに増やす場合はあります。
トークン購入
プレイヤーにトークンを買ってもらわなければ始まりません。コインがステーブルに対して上昇したら運営も持っていたコインの売りをこっそり始めます。それが運営に美味しい利益をもたらします。この利益をゲームへ再投資してくれればいいのですが、多くの場合することはありません。ロードマップなどにARバージョンローンチをしっかり書いてあるにも関わらず、そこには向かいません。逃げます。
NFT購入
ここで購入に使われたトークンが先行プレイヤーたちに再分配がされます…が運営も手数料を持っていきます。新規参入者は先行者の養分というのはこういうことです。
プレイヤーの課金
プレイヤー契約料、エネジー代金、燃料代など様々な形でトークンを取られて行きます。ゲームを続けるには、原資を取り返すためには払わなければならないものです。プレイヤーたちは言われるがままトークンを消費していきます。もちろん、ここで払われたトークンは先行者や運営に還元されていきます。ありがたいことです。
ポンジスキーム
NFTゲームは結局、出資金を取り戻す作業。出資金をゲーム参加者で分配している。出資金の派生取引はない。また、出資金は更なるゲームアップデートに使われる、ゲームの魅力を高めるために使われるという話もあるが、そんなにお金はかからないw
高レアNFT優位
NFTゲームをしている方ならコモン、アンコモン、エピック、レジェンドなどといった括りをご存知だと思います。個々にもポンジスキームが活きている。高レアキャラを持つプレイヤーは原資回収が早く、早期にポンジの罠から抜け出せる。一方でコモンを持つプレイヤーは原資回収スピードが非常に遅く、その間に高レア所持プレイヤーの利確売り圧によってトークンは下落していく。結果、原資回収は失敗する。
トークン復活はない
P2Eゲームは遅かれ早かれ廃れていきます。運営の溶けノミクス、鯨の利確、ゲームのつまらなさによって。そして、ゲーム内トークンが再び価値を取り戻すことはありません。為替や株のようなトレンドはありません。チャートが描くのは山…もしくは塔です。もし、日チャートレベルで戻ってきたトークンがあればコメント頂けたらと思います。…Galaもどうでしょうか。
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