BNBとは？世界最大の取引所Binanceが開発した暗号資産

暗号資産の世界は、日々新しい動きや情報が溢れていますが、中でも注目されているのが「BNB」です。世界最大の取引所Binanceが発行するこの暗号資産、一体どのような特徴があるのでしょうか？

この記事ではBNBの魅力や利用方法、そして稼ぎ方について詳しく解説していきます。暗号資産初心者の方から上級者まで、BNBをより深く知りたいという皆様のニーズにお応えする内容となっています。

BNBとは？

BNB（Build and Build）は世界最大の暗号資産取引所であるBinanceのネイティブトークンです。当初は取引手数料の割引を提供するために導入されましたが、現在ではBinance ChainやBinance Smart Chainの燃料としても使用されています。

BNBはBinanceのエコシステム内で多様な用途を持つことから、多くの投資家やユーザーに注目されています。

参照：Binance Japan

BNBの特徴

• ユーティリティトークン
• ネイティブアセット
• コミュニティ主導

BNBはただのガストークンであるだけでなく、広範なユーティリティと拡張可能なエコシステムを持つプラットフォームのネイティブアセットです。

ユーティリティトークン

BNBは当初、Binance交換の手数料削減に利用されることを目的として設計されていました。これにより、ユーザーはBNBを保持し使用することで、取引手数料を削減することができます。また、トークンの他の用途も年月とともに拡大されています。

ネイティブアセット

BNBは2020年9月にBinance Chainに移行し、それ以降はBinance Chainのネイティブアセットとなりました。これにより、BNBはBinanceのエコシステム内でさまざまな機能を果たし、ユーザーはBNBを利用してネットワークのサービスを利用することができます。

コミュニティ主導

2022年2月15日に、BNBとBinance Chainの名称はそれぞれBuild and Build、BNB Beacon ChainおよびBNB Smart Chainに変更されました。これは、BNBとBinance Chainが1つの取引所の枠を超えてコミュニティ主導で継続的な開発が行われていることを強調し、海外取引所である「Binance」という名称がBNBから完全に取り除かれたことを示しています​1​。

BNBの歴史

2017年にBinanceはBNBのICO（初回コインオファリング）を実施し、約1,500万ドルを調達しました。当初、BNBを使用することで取引手数料が大幅に割引される仕組みが導入され、時間とともにこの割引率は減少してきました。この成功したICOは、Binanceの急速な成長のきっかけとなりました。

BNBの開発/運営

BNBは世界最大の暗号資産取引所であるBinanceによって開発・運営されていました。しかし、2022年にBinanceとことなるDAOによって開発・運営が進められることが決定されています。

BNBの入手方法

Binance Japanの創設により、日本でもBNBは購入できるようになりました。コインチェックやGMOコインなど、他の取引所ではBNBは入手できません。基本的に海外取引所でのトレード、もしくはDEXやP2Pでの入手となります。

BNBをCEX（Centralized Exchange）で入手

1. Binanceや他の主要な中央集権型取引所にアカウントを作成します。

2. 必要に応じて、身分証明書などの情報を提供してアカウントを認証します。

3. 取引所にフィアット通貨（例: USD, EUR, JPY）または他の暗号資産を入金します。

4. 入金した資金を使用して、BNBを購入します。

5. 購入したBNBを取引所のウォレットに保管するか、外部の安全なウォレットに移動します。

BNBをDEX（Decentralized Exchange）で入手

2.1. 暗号ウォレット（例: MetaMask, Trust Wallet）をセットアップします。

2.2. ウォレットにETHや他の互換性のある暗号資産を入金します。

3. DEXプラットフォーム（例: PancakeSwap, Uniswap）にアクセスし、ウォレットを接続します。

4. 交換したい資産を選択し、BNBと交換します。

5. トランザクションを確認し、BNBをウォレットに受け取ります。

BNBをP2P（Peer-to-Peer）で入手

1. BinanceのP2Pプラットフォームや他のP2P取引プラットフォームにアクセスします。

2. 購入したいBNBの量と支払い方法を選択します。

3. 売り手との取引を開始し、指定された支払い方法で支払いを行います。

4. 売り手が支払いを確認した後、BNBがあなたのウォレットにリリースされます。

5. トランザクションが完了したら、取引を評価し、フィードバックを残します。

BNBの送金方法

BNBの送金方法の基本的なステップです。使用するウォレットや取引所によって、手順や表示が異なる場合がありますので、公式のガイドやヘルプを参照することをおすすめします。

また、メタマスクなどのウォレットを使用する際は送金先アドレスと送金料を設定して実行するだけとなります。完全に自己責任となりますので、最初に少量の金額をテスト送金することをおすすめします。

BNBを保管しているウォレットや取引所にログイン

まず、BNBを保有しているウォレットや取引所にアクセスしてログインします。例として、Binance取引所を使用する場合の手順を説明します。

「ウォレット」セクションに移動

ログイン後、画面上部のメニューから「ウォレット」または「資産」を選択します。

「送金」または「出金」を選択

BNBの保有量や取引履歴が表示されるページに移動したら、「送金」または「出金」のボタンをクリックします。

送金先アドレスの入力

送金したい相手のBNBアドレスを正確に入力します。間違ったアドレスに送金すると、資産を取り戻すことはできませんので、注意が必要です。

送金量の入力

送金したいBNBの量を入力します。取引手数料がかかる場合、その情報も表示されるので、確認してください。

送金情報の確認

送金先アドレスと送金量、手数料などの情報を再度確認します。

送金の実行

すべての情報が正確であることを確認したら、「送金」または「確認」ボタンをクリックして、送金を実行します。

二段階認証の完了（必要な場合）

セキュリティのため、二段階認証を設定している場合は、認証コードの入力が求められることがあります。

送金の完了を確認

送金が正常に完了したら、通常は「送金完了」や「出金完了」といったメッセージが表示されます。また、取引履歴からも送金のステータスを確認することができます。

BNBの使い方

BNBはBinanceのエコシステム内で多岐にわたる用途があります。ガス代の支払いからガバナンス、決済、資産運用まで、BNBの活用方法は多彩です。以下、具体的な使い方を詳しく解説します。

BNBをガス代で使用

Binance Smart Chain（BSC）はEthereumと同様のスマートコントラクト機能を持つブロックチェーンです。BSC上でのトランザクションやスマートコントラクトの実行にはガス代が必要となり、その支払いにBNBが使用されます。例えば、BSC上のDeFiプラットフォームでの取引やトークンのスワップ時にBNBがガス代として自動的に消費されます。

BNBをガバナンスで使用

BinanceのDeFiプロジェクトやDAOにおいて、BNBを持つユーザーはプロジェクトの方向性や提案に投票する権利を持ちます。これにより、コミュニティがプロジェクトの未来を共同で形成することができます。

BNBを決済で使用

BNBは多くのオンラインショップやサービスでの決済手段として受け入れられています。例えば、旅行予約サイトやゲーム内アイテムの購入など、日常のさまざまなシーンでBNBを使用して支払いを行うことができます。

BNBを資産運用で使用

Binanceのプラットフォームでは、BNBをステーキングや貯蓄プログラムに預けることで、定期的な収益を得ることができます。また、BNBを担保としてローンを受け取るサービスも提供されており、資産の柔軟な運用が可能です。

BNBの仕組み

BNBはもともとEthereumブロックチェーン上のERC-20トークンとしてスタートしましたが、後にBinance Chainという独自のブロックチェーンに移行しました。Binance ChainとBinance Smart Chainの2つの異なるブロックチェーンをサポートしており、高速なトランザクションとスマートコントラクト機能を併せ持っています。

BNBの規格

初期のBNBはERC-20規格でしたが、Binance ChainのローンチとともにBEP-2規格に移行。さらに、Binance Smart Chainの導入に伴い、BEP-20という新しいトークン規格も導入されました。これにより、Ethereum互換のスマートコントラクト機能を持つBEP-20トークンもサポートされるようになりました。

BNBのノード

Binance ChainとBinance Smart Chainは、共通のノードを持つデュアルチェーンシステムです。これにより、2つのチェーン間でのアセットのシームレスな移動が可能です。ノードは、トランザクションの検証とブロックの生成を行い、ネットワークのセキュリティと整合性を維持します。

BNBのガバナンス機能

Binance ChainとBinance Smart Chainは、コミュニティ主導のガバナンスを採用しています。BNBホルダーは、チェーンのアップグレードやパラメータの変更など、重要な決定に投票することができます。これにより、ユーザーコミュニティが直接、チェーンの未来を形成することが可能となっています。

BNBの稼ぎ方

BNB（Binance Coin）の稼ぎ方の正攻法を解説します。

BNBノードに参加して稼ぐ

BNBを使用するBinance Smart Chain（BSC）では、ノード参加を通じて報酬を獲得することが可能です。Binance Smart ChainはProof of Staked Authority (PoSA)というコンセンサスメカニズムを採用しており、ノードオペレーターはステーキングを通じて報酬を受け取ることができます。

具体的には、BSCには以下の2つの主要なノードタイプが存在します。

バリデータノード

これらのノードは、新しいブロックを生成し、トランザクションを検証します。バリデータノードとして選出されるためには、十分な量のBNBをステーキングする必要があります。選出されたバリデータノードは、ブロック報酬とトランザクション手数料を受け取ることができます。

フルノード

これらのノードは、ブロックチェーンの完全なコピーを保持し、トランザクションとブロックの検証を行います。フルノードは直接報酬を受け取ることはありませんが、ネットワークの健全性とセキュリティを維持するために重要です。

ノードへの参加条件

• ステーキング要件
• ソフトウェア要件
• セキュリティ要件
• コミュニティとのコミュニケーション

ハードウェア要件

最低でも16GBのRAM。

SSDストレージ（1TB以上推奨）。

高速なインターネット接続（最低100Mbps以上推奨）。

4コア以上のCPU。

ステーキング要件

バリデータノードとして選出されるためには、一定量以上のBNBをステーキングする必要があります。このステーキング量は、他の候補者との競争によって変動します。

ステーキングは、BSCのガバナンスメカニズムの一部として、ノードの動作を保証するためのものです。

ソフトウェア要件

Binance Smart Chainの公式ノードソフトウェアをインストールおよび実行する必要があります。定期的なソフトウェアのアップデートとメンテナンスが必要です。

セキュリティ要件

ノードを安全に運営するためのセキュリティ対策が必要です。ファイアウォールの設定、DDoS対策、セキュアなSSHアクセスなどが含まれます。

コミュニティとのコミュニケーション

BSCのコミュニティや他のノードオペレーターとの連携が推奨されます。ネットワークのアップデートや変更に迅速に対応することができます。

BNBの運用で稼ぐ※高金利のみ

各CEXでのBNBのAPY（年間利率）を示しています。利率は、投資のリターンを示す指標として使用されます。高いAPYは、高いリターンを示すものとして解釈されることが多いですが、リスクやその他の条件も考慮することが重要です。

暗号資産経済におけるBNB

• 市場規模と位置付け
• BTCやETHとの比較
• これからの展望
• 期待と懸念
• プロジェクトの方向性

暗号資産経済において、BNBはその独自性とBinanceの強力なバックグラウンドにより、今後も注目のアセットとしてその地位を確立していくでしょう。

市場規模と位置付け

BNBはBinanceの取引所トークンとしてスタートし、現在は暗号資産市場でのトップ5内に位置する重要なアセットとなっています。2023年10月時点で、BNBの時価総額は約4兆円を超え、BTCやETH、USDTに次ぐ規模を誇っています。

BTCやETHとの比較

BTCはデジタルゴールドとしての位置付け、ETHはスマートコントラクトのプラットフォームとしての役割があります。一方、BNBは取引所トークンとしての機能を持ちつつ、Binance Smart Chain（BSC）という独自のブロックチェーンを持っています。BSCは、低い取引手数料と高い処理速度を特徴としており、DeFiプロジェクトの拡大に貢献しています。

これからの展望

BNBはBSCの普及とともに、DeFiやNFTの分野での利用が拡大しています。Binanceは、グローバルな取引所としての地位を活かし、さまざまなプロジェクトやパートナーシップを進めており、BNBの価値をさらに高める可能性があります。

期待と懸念

BNBの成長は目覚ましいものの、規制当局との関係やセキュリティの問題など、懸念点も存在します。しかし、Binanceの積極的な取り組みやコミュニティのサポートにより、これらの課題を乗り越える可能性も高いと期待されています。

プロジェクトの方向性

BinanceはBNBを中心としたエコシステムの拡大を目指しています。BSCのさらなる発展、新しいプロジェクトのサポート、グローバルな取引所としてのサービスの拡充など、BNBの価値を高めるための取り組みが続けられています。

BNBの課題

• 規制と法的問題
• セキュリティの懸念
• 競合との戦い
• 中央集権的な性質
• 技術的な制約

BNBは多くのポテンシャルを持つ一方で、課題も存在します。これらの課題を克服し、持続的な成長を遂げるためには、Binanceとコミュニティの連携と努力が求められるでしょう。

規制と法的問題

BNBは、Binanceの取引所トークンとしての起源を持つため、多くの国々での規制当局の厳しい監視の対象となっています。例えば、2021年には日本、カナダ、イギリスなど複数の国でBinanceに対する警告や制限が発表されました。これらの規制の動きは、BNBの将来的な採用や価格に影響を与える可能性があります。

セキュリティの懸念

2019年にBinanceは約7,000BTC（当時の価値で約4,000万ドル）のハッキングを経験しました。このようなセキュリティの問題は、BNBの信頼性や採用に悪影響を及ぼす可能性があります。

競合との戦い

Binance Smart Chain（BSC）は、EthereumやCardano、Polkadotなどの他のブロックチェーンプラットフォームと競合しています。これらのプラットフォームが提供する技術やエコシステムの進化により、BSCとBNBの地位が揺らぐ可能性があります。

中央集権的な性質

BNBはBinanceと密接に関連しているため、多くの批評家から中央集権的であるとの指摘があります。暗号資産の世界では分散化が重要な価値とされているため、この点がBNBの採用の障壁となる可能性があります。

技術的な制約

BSCは高速で低コストのトランザクションを提供していますが、将来的にトラフィックが増加した場合のスケーラビリティの問題や、セキュリティと効率のバランスなどの技術的な課題が考えられます。

まとめ

BNBは世界最大の取引所Binanceが発行した暗号資産で、その利用方法や稼ぎ方は多岐にわたります。本記事では、BNBの基本的な概要から、具体的な使い方、稼ぎ方までを詳しく解説しました。BNBへのより深い理解、有効に活用するための第一歩となれば幸いです。

読者の皆様には、貴重なお時間を割いて頂き、心より感謝申し上げます。今後とも、より有益な情報を提供して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。