投資の世界で「イーロン銘柄」という言葉を耳にすることが増えています。
それでは、具体的な銘柄や分野についてどのようなものがあるのでしょう。記事では、イーロン・マスクと彼が関わる事業がどのように市場に新たな価値を創造しているのかを掘り下げます。
イーロン・マスク
イーロン・マスクは1971年、南アフリカ生まれの起業家です。PayPal, SpaceX, Tesla、 Neuralink, そしてThe Boring Companyの創業者または共同創業者でもあります。
PayPalでの成功後、2002年にSpaceXを設立し、宇宙輸送コストを削減しました。2004年には電気自動車メーカーTesla Motorsに参画し、再生可能エネルギーへの転換を加速させます。
人間の脳とコンピューターを接続する技術を開発するNeuralink、交通問題解決を目指すThe Boring Companyも手掛けています。
参照:イーロン・マスク
イーロン銘柄
「イーロン銘柄」というフレーズが投資の世界で正式に定義されたものではありませんが、イーロン・マスクに関連する企業、特に彼が創業者や重要な役割を担っている企業の株を指して使われることがあります。
2023年4月時点で、イーロン・マスクに関連する主な銘柄として現物株式の他にもいくつか注目すべき資産があります。
現物分野のイーロン銘柄
現物銘柄についても注視が必要です。ただし、イーロンが経営している企業全ての株式が公開されているわけではありません。
テスラ (TSLA)
電気自動車(EV)とクリーンエネルギー会社で、イーロン・マスクはCEOを務めています。テスラはバッテリー技術や自動運転技術の開発にも注力しており、EV市場のリーダー的存在です。
スペースX
宇宙探査技術会社で、マスクは創業者兼CEOです。スペースXは民間企業としては非常に成功しており、再利用可能なロケット技術の開発で知られています。
スペースXは非公開企業なので、直接的な投資は一般の投資家には開かれていません。しかし、関連する投資信託や企業がスペースXに投資している場合があります。
ニューラリンク (Neuralink)
脳機械インターフェース技術を開発しているバイオテクノロジー企業で、マスクは共同創業者です。この会社も非公開であり、一般投資家は直接株を購入することはできません。
参照:イーロン・マスク 次の標的――「IoBビジネス」とは何か
ボーリング・カンパニー (The Boring Company)
交通渋滞を解決するための地下トンネル掘削技術を開発している会社で、マスクは創業者です。この企業も非公開であり、一般投資家のアクセスは限られています。
ソーラーシティ
かつて太陽光発電サービスを提供していた企業で、イーロン・マスクのいとこが創業者です。マスク自身も初期の投資家であり、経営に深く関わっていましたが、テスラによる買収後、ソーラーシティはテスラの一部門となりました。
Web3分野のイーロン銘柄
Web3関連の資産についてはメーンストリームの銘柄だけでなく、ドージといったミームコインも挙げられます。
ドージコイン (DOGE)
イーロン・マスクが関心を示す前、ドージコイン(DOGE)は主にインターネットのジョークやミームとして知られていましたが、彼のツイートと公言により注目が集まりました。特に、2021年にマスクがドージコインを支持する一連のツイートを行ったことで、その価格は顕著に上昇しました。
2021年の初めにはドージコインは1DOGEあたり約0.005ドル程度でしたが、マスクの影響もあり、5月には一時的に0.68ドルを超えるという記録的な価格まで跳躍しました。この価格の上昇は、仮想通貨市場におけるイーロン・マスクの影響力を浮き彫りにした事例として広く認識されています。
ビットコイン (BTC)
テスラは2021年にビットコインを購入し、一時期はビットコインでの車両購入を受け付けていました。マスクはビットコインのマイニングが環境に与える影響についても言及し、これが一因となってビットコインの価値が変動することもありました。
イーサリアム (ETH)
マスクは過去にイーサリアムにも言及しており、そのスマートコントラクト機能を評価していることが伺えます。ただし、彼が直接イーサリアムのプロジェクトに関わっているわけではありません。
まとめ
イーロン・マスクの経営戦略から学ぶことは多く、この記事が少しでも皆さんの投資の参考になれば幸いです。ご一読いただき、心より感謝申し上げます。
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