T2E(Travel to Earn)は既にXtripなどがローンチされています。しかし、エコシステムは従来のBCGのもので、PJの継続性に疑問があります。
今回レポートするのは実際の旅行業を基盤としたT2E「Travala」です。トラベルサービスとして利用するのもありですが、ネイティブトークンである$AVAを稼ぐ目的で利用してもいいでしょう。
当記事が、Web3.0時代の旅行ビジネスの理解の一助となれば幸いです。
Travala(トラバラ)って?
Travala(トラバラ)はブロックチェーン技術を利用した旅行サービスプラットフォームです。ユーザーは最安値でホテルや交通を利用することが約束されます。もし、他のサービスの方が料金が安い場合、返金が可能です。
ネイティブトークンである$AVAはガバナンストークンとしての役割を果たします。もちろん、Travalaのビジネスに貢献して$AVAを稼ぐこともできます。
運営は?
ビジネスは2017年から開始されています。Travalaの拠点はケイマン諸島のようです。一方で、CEO情報や組織体系などはハッキリしません。
初期投資は?
スマートプログラム参加費 | $50AVA~ |
NFT購入費 | 数$ETH~ |
Travalaは無料で利用できます。※旅行代は別
また、スマートプログラムやNFT購入によってアドバンテージサービスを受けることができます。スマートプログラムにはいくつかのコストが必要です。
リスクは?
T2Eプロジェクトとしては2017年から続いているので、実績はあります。しかし、プロジェクトが消えるリスクも当然あるでしょう。BCG、もしくはメタバースプロジェクトにいくつかエントリーしている方であれば、Web3.0時代のビジネスがフェイダウェイする可能性を実感していることかと思います。
特にインセンティブで入手する$AVA価格は気になるところです。チャートをみると、2021年のバブル時から1/10程度に値下がりしています。
一方で、多くのBCG、メタバースプロジェクトに比べて、Travalaは実業をエコシステムのメインに据えています。これは大きな強みです。
Travala(トラバラ)の始め方
$AVAやNFTを購入しなくてもTravalaは利用できます。キャッシュバックで$AVAを稼ぐこともできます。しかし、より魅力的な利益を追求するには$AVAとNFTをホールドする選択も良いでしょう。
ここでは$AVAとNFTのホールド方法を解説します。
アカウント作成
まずはTravalaでアカウントを作成して下さい。
公式サイトへアクセスして、右上の「Sign up」をクリックするだけです。
登録したメールアドレスに確認リンクが届きます。そちらをクリックしてアカウント作成完了です。
ウォレット接続
暗号資産のやり取りにウォレット接続が必要になります。
アカウントアイコンから「Connect Wallet」を選択してください。
スマートプログラム参加
ティア/Tier | 割引 | $バック | AVA支払割引 | ロック枚数 |
Basic | なし | 2% | 3% | $50AVA |
Steel | 1% | 2% | 3% | $250AVA |
Bronze | 2% | 2% | 3% | $500AVA |
Silver | 3% | 3% | 3% | $1,250AVA |
Gold | 4% | 4% | 3% | $2,000AVA |
Plutinum | 5% | 5% | 3% | $2,500AVA |
Diamond | ボーナス有 | 10% | 3% | $2,500AVA+NFT |
$AVAをホールド/ステーキングすることで、より魅力的なトラベルサービスを享受できます。クリプトバックも大きくなります。スマートプログラムはアカウントアイコンから「スマート」を選択して開始します。
ロックアップ期間が30日なので、計画的に使用しましょう。
旅行料金に占める割引や暗号資産バックは最大13%に上ります。最安値が保証された上での13%割引はかなり大きいといえます。
もちろん、特典はそれだけではありません。上級ティアにおいてはボーナスや旅行のプレゼントも用意されています。
NFTホルダーとして参加
TravalaではTravel Tiger NFTを所有することでより魅力的な報酬サービスが受けれるようになります。単に割引やキャッシュバックだけでなく、空港でのVIPラウンジサービスや旅行パックプレゼント、マーケティングボーナスなども享受できます。
NFTはOpenSeaでトレードできますが、かなり高価です。数は1,000体限定ということで、値段も下がり難くなっています※2023年1月時点
NFTを保有したら、$AVAを2,500枚購入してアカウントページへアクセスします。NFTを保有しているウォレットを接続する必要がありますので、注意して下さい。
Travala(トラバラ)の稼ぎ方
旅行を利用してインセンティブ報酬を稼ぐだけであれば、今すぐにでもT2E(Travel to Earn)を開始できます。しかし、Travalaのビジネスに貢献してボーナスを得ていくという戦略を取るには$AVAやNFTを保有する必要があるでしょう。
詳しく見ていきましょう。
旅行で稼ぐ
Travalaは最低料金を保証しています。もし、Travala以外で利用する旅行パッケージより安いものが見つかれば、旅行開始24時間前に申請することで超過分の旅行代がキャッシュバックされます。
マーケティングで稼ぐ
マーケティングはNFT保有者、トークンホルダーの特権です。旅行パッケージ、もしくはTravalaのサービスを紹介することで報酬を得られます。
NFTやトークン保有にコストがかかるため、エントリーは慎重にしましょう。
ファイナンスで稼ぐ
保有した$AVAはBinanceなどでステーキングが可能です。また、Travala自体でも独自のファイナンスを準備しているようです。これからどうなるかPJの進展を待ちましょう。
Travala(トラバラ)の展開と評価
Travalaは旅行の最低料金を保証した素晴らしいサービスです。通常のBCGやメタバースプロジェクトと異なり、実経済のビジネスがメインとなっているところも評価できます。
ここでは、Travalaのこれからの展開と評価を解説していきます。
Binance Labsの出資
Web3.0時代のビジネスとしてBinanceの寵愛を受けることは大きなメリットです。Travalaの運営チームは明らかではありませんが、Binanceから出資を受けているということで、ある程度のKYCや監査はクリアしているのでしょう。
NFTの活用
多くのNFTプロジェクトがありますが、使い道は限定的です。CryptPunkやBAYCは有名で高価ですが、特に使い道はありません。SNSに参加できる権利が設定されたりもしますが、特に魅力はありません。
しかし、TravalaのNFTは実益が伴います。旅行料金の大幅なプライスダウンとキャッシュバック、空港ラウンジサービスや実際のイベント参加など盛りだくさんです。ここは他のNFTプロジェクトと比較して評価されるところでしょう。
分散型経済のリスク
Travalaはブロックチェーン技術を使用した旅行業です。ブロックチェーン技術は分散管理型の経営を促していきます。しかし、旅行業において明確な問い合わせ先と管理先がないというのはリスクにつながらないでしょうか?
P2Pで完結する旅行業を目指すのであれば、各国/地域における法的なリスクも考慮する必要があります。誰かがハンドリングする必要があるでしょう。
まとめ
暗号資産の決済機能にフォーカスしているところ、NFTに活路を見出しているところはとても評価できるプロジェクトです。
実業です。実際にニーズを掌握して、実経済とメタバースを上手くリンクさせていって欲しいと思います。
以上、Web3.0時代のトラベルサービス「Travala」をレポートさせて頂きました。旅行コストをカットしたい方、新しい旅行スタイルを試してみたい方々に向けて有益な情報となれば幸いです。
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