The Sandboxは香港のPIXOWL INC.が主導する世界的なメタバースプロジェクトです。メタバース内で使用される空間はLAND NFTとして著名人や有名企業などによって購入されています。The Sandboxは世界で最も有力なメタバースプロジェクトといえるでしょう。
当記事ではThe Sandboxの概要、始め方/使い方、攻略方法などを分かりやすく解説しています。The Sandboxについてお調べ中の方々にとって有益な情報となれば幸いです。
The Sandbox（サンドボックス）とは？
The Sandbox（サンドボックス）は世界的なメタバースプロジェクトです。開発はPIXOWL INC.によって進められています。イーサリアムネットワークに実装されたプロトコルですが、ポリゴンチェーンなどでもNFTの取扱いが可能になってきました。マルチチェーン化への流れといえます。
プレイヤーはNFTアバターを使ってメタバース活動を開始します。P2E（Play to Earn）機能も実装されるので、ゲームで稼ぐことも可能です。また、クリエイターとしてNFTを作成、販売する方法もあります。
歴史は？
The Sandbox（サンドボックス）は2011年に構想が始まりました。PIXOWL INC.は当初フランスを拠点としています。
その後2018年、香港のAnimocaに4,875万ドルで売却されました。運営/従業員はそのまま多くが引き継がれています。
2021年に孫正義氏率いるソフトバンクビジョンファンド2より100億円、2022年には大手VCより440億円の資金調達を成功させました。
使用されるFT/NFTは？
メタバース内通貨は$SANDとなります。ただし、イーサリアムネットワークに実装されるメタバースなのでガス代として$ETHがかかります。他にも、マーケットプレイスなどで$MATICも使用することができます。
NFTはLAND NFTがメインですが、メタバース内アセットも全てNFTとしてトレード可能です。
運営大丈夫？
Web3.0プロジェクトの中にはプロダクトローンチ前にフェイダウェイを決めるものが少なくありません。BCGなどではNFT発行までしておいて、P2EやM2Eが実装されなかったケースもあります。
一方でThe Sandboxはソフトバンクビジョンファンドなどから出資がされているプロジェクトです。いきなり消えるという可能性はないでしょう。消えるにしても発表はあるはずです。
The Sandbox（サンドボックス）の始め方
The Sandboxはイーサリアムネットワークに実装されたDAppsです。ガス代となる$ETHとウォレット接続するためにメタマスクなどが必要となります。
The Sandbox（サンドボックス）開始手順
- 国内取引所開設
- 海外取引所開設
- メタマスクインストール
- $ETH/$MATIC購入
- 公式サイトへアクセス
- ウォレット接続
- NFT購入※任意
- ソフトダウンロード
- メタバース活動開始
詳しく見ていきましょう。
国内取引所開設
まずは、$ETH/$MATICを購入しなければなりません。$ETH/$MATICは国内の取引所でも購入できます。
ただし、$MATICを使用するポリゴンチェーンは国内取引所で使用できません。国内取引所だけで完結させる場合は、$ETHを購入します。
特にこだわりがなければGMOコインで購入しましょう。送金手数料が無料です。
海外取引所開設
ポリゴンチェーンを使用したい場合は海外取引所を利用します。
Bybit、Gate.io、MEXC、KuCoinなどを選択すれば問題ありません。全て日本語で口座開設できます。
メタマスクインストール
メタマスクはインターネット上で暗号資産を保管、送受信するツールです。メタマスクの他にもウォレットはありますが、初心者さんはまずメタマスクをインストールしておきましょう。
メタマスク公式サイト：https://metamask.io/
$ETH/$MATIC購入
取引所開設が完了したら$ETH/$MATICを購入しましょう。
国内取引所では事前に日本円を入金しておく必要があります。
$MATICをポリゴンチェーンで使用する場合は、国内から$XRPを海外取引所に送金してからの購入となります。国内から送金する銘柄は$XRPで良いでしょう。送金が早く、暗号資産のボラティリティリスクへ対処できます。
メタマスクへ送金
取引所からメタマスクへ送金する際はチェーンを間違わないようにして下さい。異なるチェーンに送金した場合、メタマスクにうまく表示されない可能性があります。
また、海外取引所からメタマスクへ送金する場合はさらに選択チェーン数が多くなるので注意して下さい。使用するのはイーサリアムネットワーク、もしくはポリゴンチェーンです。
公式サイトアクセス
メタマスクに暗号資産を入金したらThe Sandbox（サンドボックス）の公式サイトへアクセスします。
公式サイト：The Sandbox（サンドボックス）
ウォレット接続
公式サイト右上のサインインをクリックするとウォレット接続の選択ができます。
そちらからメタマスク接続をして下さい。
メタマスクに許可ウィンドウが出ますので、サインして下さい。
ここでアカウント作成となります。アカウント情報を入力していきましょう。
NFT購入※任意
アバターは最初に無料で付与されます。顔やボディパーツごとに選択肢が多いですが、思い切って決めましょう。後でカスタマイズできます。
NFT購入も任意です。アバターファッションなどが売っていますが、特に必要はありません。
ソフトダウンロード
サンドボックスはPCでのプレイとなります。Windows、Macプロトコルを選択してソフトをダウンロードして下さい。
メタバース活動開始
様々なワールドが設定されていますので、気になったメタバースにエントリーしてみましょう。
2023年1月時点でスマホでメタバースエントリーはできません。
The Sandbox（サンドボックス）の使い方
The Sandbox（サンドボックス）はアディダスやナイキなど世界的企業がプロモーションとして使用しています。個人でもSNSやDeFiといった用途があり、ビジネスにもつなげやすくなっています。
ここではThe Sandboxの用途、使い方について解説していきます。
SNSとして使う
メタバースプロジェクトですので、アバターを利用したコミュニケーションツールとして用途が考えられます。すでにフォートナイトやRobloxなど※ではSNSツールとしての側面が強く出ています。
特定の建物に集まり、ZoomやChatworkのような使い方が提案されていくかも知れません。
DeFiで稼ぐ
DeFiはすでに実装済みです。ただし、NFTホルダーへの限定公開となります。一方で、大手CEXでは$SANDを利用したファイナンスが利用可能です。
LAND保有者でなくとも、$SANDをファイナンスへ回すことは可能です。
P2Eで稼ぐ
サンドボックス内のLANDでは独自のゲームやイベントを開催することができます。ゲームにはP2E機能が実装でき、$SANDを稼ぐ手段となり得ます。
P2Eで稼いだFTをDeFiに回すことで利益は最大化していくでしょう。
NFTホルダーとして収入を得る
LAND NFTは貸し出すことも可能です。ゲームやイベント開催する際にLANDは必要ですので、不動産ビジネスとして成長させることもできるでしょう。
また、LANDを保有することで限定DeFiが利用できます。
クリエイターとして稼ぐ
サンドボックスにはボックスエディットというボクセルアート制作ツールがあります。制作ツールを利用してメタバース内アセットを作ることが可能です。
作成したボクセルアートはNFTとして販売することができます。メタバースでP2Eで稼ぐ以外にもC2E（Create to Earn）の可能性を用意しています。
The Sandbox（サンドボックス）の攻略法
サンドボックスは暗号資産を使用することで、投資の側面があります。ROIは非常に重要です。コストは考えず、ただプロダクトを楽しみたいという方もほんのわずかいるかも知れません。しかし、大部分は自分のお金、資産が大切です。守り切りたいと考えるはずです。
ここではサンドボックスの攻略法を解説していきます。
FTの運用戦略
NFTは買い手がいなければトレードできません。Web3.0プロジェクト自体が下火となってユーザー数が少なくなれば、ただのデジタルゴミとなる可能性があります。
しかし、FTは違います。DEXなどでAMMが機能している限りは売買ができます。CEXでのリスティングが続けばトレード可能です。
サンドボックスで使用されるFTは主に$SANDです。そもそもNFTを購入せずにFTのみに集中し、プロジェクト内DeFiでの運用の他、CEXやDEXでの運用も検討しましょう。
リスクの少ない戦略だとは思いませんか？
NFTトレード戦略
NFT購入自体はリスクです。しかし、ユーザー数が多いことをしっかり見極めて購入検討するのはアリでしょう。
サンドボックスのUAW（Unique Active Wallet）は数千/週で推移しています。値上がりが期待できるNFTはあります。特に、有名企業やインフルエンサー所有のLANDに近接するLANDは高くなる傾向にあります。
簡単にいうと、コバンザメ戦略といえるでしょう。
NFT制作販売戦略
NFT制作販売戦略はもっともローコストな戦略といえます。費やすのは自分の制作時間だけです。実はボクセルアートは簡単に作れます。モデリングに時間がかかるのであれば、スキャニングを学びましょう。元となるアセットは著作権の関係もあるので、しっかり自分で撮影することが大切です。
ローコストではありますが、ローリターンやノーリターンで終わる場合もあるでしょう。売れたらラッキーくらいに思うのが良いのかも知れません。
プロモーション戦略
プロモーションには2通りあります。
- サンドボックスのプロモーション
- 自分サイドビジネスのプロモーション
サンドボックスはアフィリエイト報酬を用意しています。しっかり宣伝したユーザーにはFTが報酬として配られます。
自分のビジネスをメタバース内でプロモーションするのも良いでしょう。アバターに特徴的なアイコンを装備させることができますが、これにはNFT制作が必要になるかもしれません。
こちらもローリスクローリターン戦略といえます。
興行戦略
最後に興行戦略を解説します。
もっともハイリターンとなる可能性もありますが、ハイリスクであることは間違いありません。
LANDを保有するか、レンタルする必要がある戦略です。
コストは以下の通りです。
- タレント/インフルエンサーブッキング
- 会場のレンタル/所有
- プロモーション
- ゲーム/イベント設定
- インセンティブ報酬設定
現実世界の興行と変わりありません。この戦略をマネジメントできるのは限られた人材でしょう。逆に言えば、現実世界で興行が得意な方にとってはローコストハイリターンと評価されるかも知れません。
まとめ
サンドボックスは数あるメタバースプロジェクトの中でも最も認知度が高く、資金力があることは間違いありません。運営がプロジェクトを継続させている実績（年数）も構想からみて10年以上です。10年の間にスマートコントラクトやDeFiが実際にWebに実装されてきました。AR/VRデバイス進化も見逃せません。
さらに5Gの普及とコンピューティング能力の向上によって更なる進化を遂げていくプロジェクトといえます。
以上、The Sandbox（サンドボックス）の概要、始め方や使い方、攻略方法について解説させて頂きました。The Sandboxについてお調べ中の方々にとって有益な情報となれば幸いです。
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